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定価 2,200円+税
判型 四六判 ソフトカバー
頁数 224ページ
版元 現代書館
編集 サッフォー編集室
ブックデザイン ウエダトモミ(BOB.des')
イラスト 小野春(「結婚の自由をすべての人に訴訟」東京原告)
発売 2025年6月8日
ISBN 978-4-7684-5976-8
【内容】
一級建築士のレズビアンが、住まいとカミングアウトについて考え抜き、セクシュアル・マイノリティが安心して暮らせる未来を願って綴ったエッセイ。
「どこで、どう暮らし、どう生きていこう?」。50代の女性同性愛者が、自身のジェンダーアイデンティティとセクシュアリティ、さまざまな場面でのカミングアウト、そして同性パートナーと生きるありようを、住まいの変遷とともに綴ったレズビアン・ストーリー。住宅建築業界で働く一級建築士として、シングル女性、レズビアンカップル向け住宅建築時の経験やポイント、家の間取り図なども随所に紹介。「結婚の自由をすべての人に」訴訟の原告でもある著者が、だれもが安心して暮らせる未来へ思いを馳せます。
【目次】
はじめに
第一章 ひとりで建てた「ひとりの家」
1 ジェンダーアイデンティティと異性愛への苦悩
2 目からウロコの一戸建て
3 売れ残りの土地巡り
4 最低限クリアで安く建てる
第二章 三つのカミングアウト
1 コミュニティとパートナーとの出会い
2 自分へのカミングアウト
3 親へのカミングアウト
4 社会へのカミングアウト
第三章 同性パートナーと建てた「ふたりの家」
1 パートナーシップと「ふたりノート」
2 NPOと古家セルフリフォーム
3 同性カップル向け住宅ローン、公正証書、遺言
4 ふたりの家づくり
第四章 ミドルエイジ・レズビアンカップルの暮らしと現在地
1 ミドルエイジの女性カップル
2 オープンに地域で住まう
3 婚姻平等を求める訴訟、国へのカミングアウト
おわりに
【著者紹介】
河智志乃(かわち・しの)
1971年生まれ、千葉県出身。幼い頃からジェンダーアイデンティティの揺れに苦しみ、35歳でレズビアンという在りようを受容。NPO法人レインボーコミュニティcoLLaboの理事。法律上の性別が同じ人どうしが結婚できるよう集団提訴した「結婚の自由をすべての人に」訴訟の原告。1級建築士として、自宅となる「女性ひとりの家」、その後パートナーと住まう「女性ふたりの家」を設計。住まいとエイジングについて考え続けている。